歴史的名勝負


1分57秒2 という短い時間に集約された名勝負。
ディープインパクト有馬記念以来、競馬で少しの涙が出た。


そんな歴史的な名勝負が繰り広げられた東京競馬場に徹夜で行って来ました。
金曜から並んで、いつもの最高の場所を12席確保しての観戦。



他のレースが霞むぐらい物凄い勝負だった天皇賞・秋


ウオッカ
ディープスカイ
ダイワスカーレット


久しぶりに味わうレース前の相当な緊張感。
この緊張感がたまらない。競馬ヲタクたちだけが味わえるものでしょうか。


外枠を引いて、嫌なイメージが付きまとっていましたが・・・
それは天才武豊さま。スタートを抜群に決めると楽に好位へ。


武豊さまも逃げるダイワスカーレットを目標にという競馬だった思いますが、目の前には変則二冠馬ディープスカイ。これも良い目標の一つになったと思う。


角居調教師の指示か、外枠から強引にトーセンキャプテンが仕掛けて前へ。
ダイワを突付く形は角居調教師の作戦としか思えなかった。
そのおかげもあり、1000m通過が58.7でハイペース。
休み明けでこのペースで後ろに目標とされているダイワスカーレット
内心では、ほぼ100%垂れると思って見ていました。


一方、ディープスカイは口を割っている仕草も見え、かかり気味。
インを引いたので、わりと先行するのは見えていましたが、それは想定外。


直線の入口からはウオッカしか見ていませんでした。
引っ張りきれないぐらいの抜群の手応え。


武豊さまが仕掛けて、加速すると同時に後ろとの差を広げ・・・
ディープスカイが内で食らいついていましたが、差される気はしませんでした。
直線の半ばで、ダイワスカーレットを交わしたとき、勝利を確信した。


でも、目の前を馬が通り過ぎたとき、ダイワが盛り返してくるのが見えた。
まさか・・・と思いながらも必死にウオッカを応援した。


ゴール坂を過ぎたとき、私の位置からはダイワがかなり優勢に見えた。


着順表示板に描かれた時計・・・1:57:2のレコード。
とてつもないほどのどよめきでした。奇跡とも言える快時計。


その後に表示されるスリットカメラのVTR。
ほぼウオッカの勝利を確信した。
でも・・・周り(通路のおじさんとか)がダイワダイワって言ってたし、ちょっと半信半疑でした。さらに極めつけは検量室でアンカツが1着の場所に入って関係者と握手していたこと。


10分以上にも渡る写真判定。その間、一言も喋りませんでした。
12レースの予想をしようとしましたが・・・歴史的名牝馬のワンツー決着・超レコードを目の当たりにして、手が震えており、予想も出来ませんでした。


『写』の文字が消え、14が一番上にともった時、感動がこみ上げた。
緊張が解き放たれ、雄たけびを上げたのは言うまでもない。


後に何回も放映されていた大型ビジョンのVTRもフジテレビのVTRも撮る位置が悪すぎで、ダイワスカーレットが圧倒的優勢に見える(笑)
スリットカメラの映像を流せば、みんな納得出来るのに、JRAさんはなんで流さないんだろうか・・・空気の読めなすぎ。だから、フジテレビを純粋に見ていた人からは、不要な議論・八百長説が流れる。


ダイワスカーレットも化け物レベル。
休み明け・突付かれてのハイペースでウオッカに交わされて・・・
そこからまた這い上がろうとする根性。凄すぎる。
そして、自ら作ったペースで、1:57:2のスペシャルタイム。
11戦7勝2着4回。牝馬でココまで崩れない馬も過去に見たことがない。
今後も成長するのが母系の特徴だし、これ以上強くなったらどうなってしまうのか、正直、想像が出来ない。
どちらかと言うと嫌いな馬であるのが個人的に問題あり(笑)


ディープスカイは、掛からないで直線でフラフラしていなかったら、頭にいてもおかしくなかった。
若さを見せたのは、今後に成長を残すという証明でもあり、ダイワスカーレットとともに今後の成長が楽しみになりました。
ジャパンカップは捨拾が難しいですね。


この快時計に関わらず、大接戦になるとは・・・
カンパニー・エアシェイディサクラメガワンダーは時計勝負に強い馬でもありましたが、極限の競馬をしたのではないでしょうか。



ウオッカで勝利した武豊さま。
お客さんとのバンザイ三唱はスゲェ光景だった(笑)
本当に嬉しそうだった。


最後のダイワとの2cm差は、武豊の意地か・・・
それとも、リボーの血(5×5)がなせる技か・・・
3着のディープスカイもリボーの底力からか・・・
そう思わせるほど、厳しい流れになったときによく出てくる血である。


それは置いといて・・・


ずっと競馬を見てきたけど、ベスト3に入るレベルの見応えのあったレース。
1:57:2に凝縮された素晴らしい数々の感動をありがとうございました^^


鳥肌が立つぐらいのレースはなかなかないものです。
それを最高の場所で見れたこと・体感できたこと、それが切実に嬉しい。
今日、競馬場に来た人たちは本当に良いモノを見れたと思う。


次の観戦は11月30日ジャパンカップへと続く・・・


最後に、金曜日から並んでくれた岸Dくん・途中で並びに来てくれたSとしくん・Mっちゃん、朝一で来てくれたJゅそさんありがとうございました^^


これからVTRを見て名勝負の余韻に浸ります(笑)